大切な人が余命半年だと言われたら③~あなたはその余命を本人に伝えますか?~

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ADL回復手術翌日

病院へ行くと、早速
リハビリをしている叔母がいた。

「メル,来てくれたん。
もう少しかかるからちょっと待ってて」

「わかったー」

談話室に座って、リハビリが
終わるのを待ちます。

しばらくすると
叔母が私の元にやってきました。

「お待たせー」

病室は他の人もいるので
このままここで話すことに。

昨日の手術の話、今の身体の状況。

話の内容は、
決して明るいものじゃないのに、
よく笑い、よく喋る叔母。

これはきっと、、叔母がまだ
自分の病気の事を知らないからだ。

手術を終えた今、このまま回復し、
元の生活が送れるようになるとでも
思っている。

そんな様子が、
言葉の節々に見受けられた。

退院したらアレが食べたい。
タバコが吸いたい。
早く仕事に復帰したい。

「職場の人もみんな良い人で・・」

と、笑顔で話す、
そんな叔母の話を聞きながら、

不謹慎にも

『その内、
顔を合わせることになるのかな』

こんな考えが
頭の中をよぎっていた。

そして同時に、
よく笑い、よく喋る叔母を見て、

安心してた自分がいたのも事実。

 

複雑な気持ち。

 

このままではダメな事はわかっている。
病気の進行は待ってくれない。

もし、余命を言って欲しい
と言われれば、
私は正直に伝えるつもりだし、

もし言わないで欲しい
と言われれば、
私は最期まで、嘘を演じ切るつもりだった。

答えがどちらにしろ、
“叔母の選択に少しでも悔いがない様”
私自身もやるしかなかった。

『今日、叔母の意思を聞こう』

選択

タイミングを見計らう。

「あのさー、叔母ちゃん。
もし!もしやで?」

「うん」

「検査の結果が悪いとするやん?」

「うん」

「その場合、ちゃんと言った方がいい?」

「うん。言って」

間髪入れず、あまりにも
サラッと言うもんだから
もう一歩踏み込んで聞いてみる。

「えっ?えっ?例えば大袈裟な話、
自分の命がこれぐらいです。って
言われたとしても、本当のこと言った方がいい?」

「うん、言って欲しいわ~」

叔母は続けてこう言います。

「だってもう、
そう言われたら仕方ないやん。
それが自分の運命やで、メル」

この言葉が胸に突き刺さる。

本音を語ってるからか、
ポンポン言い返してくる叔母に対して、

様子を伺いながら、
言葉を選んで話すこちらが
一瞬、言葉に詰まりそうになる。

まだ余命を告げる訳じゃない。
冷静に冷静に。

「でもさ、ショックじゃない?」

「いいやー。ショック違うで。
受け入れるわー」

強がりか本音か?
この時の心情はどうだったのか?

わからないけれど、

そう答える叔母の強さが、
私にとっては・・・逆に苦しい。

死へ向けての準備

この日、主治医にこの結果を報告。

「叔母さん、何て言っていましたか?」

「告知してほしいそうです。
これが自分の運命って。
受け入れるって言っていました」

「そうですか。わかりました。
では告知の方向でいきましょう」

次に告知の方法を決めていきます。

話し合いの結果、

主治医が叔母の体調や、
精神的な様子をみながら
告知をすることになりました。

同時に、この先どちらにしろ、
抗がん剤治療は
取り掛かる方向になった。

しかし、抗がん剤治療を
スタートさせると
副作用が出る可能性がある。

そうなると、なかなか思い通りに、
身体も動かなくなるかもしれない。

まずは身体が動く今の内に、
自分の好きな時間を
過ごしてもらったり、

やらなければいけない事を
してもらう為に、一週間程、
退院する方向でと話が進みました。

ここで言う
やらなければいけない事とは、

色んな手続きや、
会いたい人に会うと言ったこと。
いわば、やり残している事があれば
やってもらうこと。

叔母がまだ知らないところで、
死に向かっての準備が、
着々と進められていきます、、

心が追い付かない。

 

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