大切な人が余命半年だと言われたら④~あなたはその余命を本人に伝えますか?~

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大切な人が余命半年だと言われたら②~あなたはその余命を本人に伝えますか?~

大切な人が余命半年だと言われたら③~あなたはその余命を本人に伝えますか?~

三日間の外泊

普段は仕事帰りに母親の病院。

叔母の病院へは片道1時間半と、
場所が遠い事もあり、休みの日にしか、
なかなか行く事が出来ません。

私と叔母は毎日、
電話でやりとりをしていました。

「おっばちゃーん♪
今日は体調どうやった?」

「大丈夫やで~」

叔母の意思を聞き、
主治医に報告してから数日。

叔母の態度はいつもと変わらない。

先生も告知するタイミングを
見計らっているのか、
まだ告知はされていない様子。

 

そんな中、叔母が電話で
「金曜日から三日間、
家に帰ることになった」と言ってきた。

主治医の話では、
一週間程退院と言っていたが、

退院手続きやら、再入院手続き、
荷物を持って帰ったリと。

色々面倒くさいと
言った理由から、三日間の
外泊にしてもらったんだとか。

「告知はしたのか…?」
他にも疑問はいくつかあったけど。

とにかく三日間と言えど、
自分の家に帰れる事を
喜んでいる叔母に、私は少し
満足していたのかもしれない。。

外泊当日は、まず病院を出てから
デパ地下に寄り、
食べたい物を買ったらしい。

入院して約一か月、
電気も止まっていたから、
冷蔵庫が悲惨な状態だったらしい。

抗がん剤の副作用で
髪の毛が抜けるかもしれないと。

いつも行く行きつけのお店
ではなく、近所の美容院で髪の毛を
短くしたらしい。

「下手くそやわ~。でも、どちみち
抜けるもんな」と笑って言っていた。

外泊中の電話でのやりとりでは、
テレビの声が聞こえる。

ずっと吸っていなかった
タバコを吸ったり、ビールを飲んだり。

三日間の外泊を
満喫していた様に思う。

 

 

しかし、この考えが後に、

私にとっての
都合のいい解釈で、

大きな思い違いだったと
気付く事になります。

 

 

長年、一人で住んできた
ワンルームマンション。

 

 

叔母がこの家で過ごす時間は、
この三日間が最後になりました。

抗がん剤治療スタート~10月~

再び病院に帰ってきてから、
抗がん剤治療が始まりました。

部屋も大部屋から個室にうつる。

周りを気にしなくてもいいが、
これはこれで寂しい感じ。

治療途中、新たに感染が疑われる
症状が出た為、個室から
一切出ることが禁止された。

この閉ざされた空間で過ごす時間。

どんな気持ちで、、
毎日を送ってたのかな。

私にできること

毎日電話をする。
可能な限り会いに行く。
食べたいと言ってた物を探し、
買いに行く。

アホなことを言ったり、
時には踊ってみたり。

残された時間の一分一秒でも、
笑える時間が多くあって欲しい。

叔母ちゃんが笑ってくれるなら。
叔母ちゃんが喜んでくれるなら。

何でもしたかった。

彼氏にでさえも、こんなに
尽くしたことないよ・・。

 

「次、日曜に来るわな!」

「うん!楽しみにしとくわ!」

 

と、返してくれるこの言葉に、
逆に私が元気をもらっていたと思う。

だけど、副作用も関係してか
日が経つにつれ少しずつ、
叔母の表情、体調に
変化が見え始めてきました。

気のせいだと思いたい・・・。

疑問

ずっと気になりつつも、
ハッキリしていない事。

叔母は主治医から、
自分の余命を告げられたのか?

叔母からはこの事について、
一切、話は出てこない。

嫌でも向き合わなきゃ
いけないので、
次の主治医との話し合いの時に、
確認する事にしました。

私は一体、叔母の何を見ていたのか?

話し合いの日。まずは、
抗がん剤治療の経過から。

今回一度目の抗がん剤投与では、
全く効果がなかったこと。

癌が思った以上のスピードで
どんどん成長し、
進行を抑えきれない。

当初は、一般的な場合は半年だと
言っていたが、このままの勢いで行くと
年内もつかどうか・・。

と、聞かされた。

今思えば、初めて叔母の
余命を聞かされた時、
何故、あと半年あるって
思っていたんだろうか。

一般的にはと言うのは、
それは本当に、
あくまでも一般的な事で。

叔母がその一般的に
該当しているかどうかなんて
わからないのに。

「先生。叔母には、、余命の事は
もう言ってあるんでしょうか?」

「はい、、伝えてあります。」

「!!!!!!!!」
「・・・・・・・・・」
「いつですか?」

「先週の火曜日、、
外泊する前にお伝えしました」

「その時、叔母は
どんな感じでしたか?」

「わかりました。と言っていました。
落ち着いて聞いておられました」

「そうですか・・。
じゃあもう、自分の余命のことは
知っていたんですね・・」

 

 

私は、、一体、
叔母の何を見てたのか。

叔母が自分の家に帰り、
好きな物を食べたり、
タバコを吸ったりしていたのを聞いて、

何を勘違いして満喫していると。
そう思っていたのか。

当事者である叔母が、
あの三日間を噛みしめて、
本当に心から満喫していたのなら、
それでいいのかもしれない。

だけど私自身、とてもじゃないが、
それでいいと思えなかった。

なぜなら、

叔母が強い気持ちの
持ち主だと知ってると同時に、

凄く寂しがりやで、
弱い部分があるのも知っているから。

もし

「自分の命があとこれぐらいです」

と告げられたならば、

「これが自分の運命。受け入れるわ」

と言ってたものの、、

まだ身体が動く今、この先、
自分がどうなるのか?

いろんな事を考えたら
不安にならない訳がないのに。

この現実を私も受け止める

どちらにしても叔母はもう
自分の余命を知っている。
これは事実。

それでも叔母は、
いつも通り変わらず接してくる。

この事実がハッキリした今、
私はどう接していけばいいのか?

そんな話が出ない以上、
この事にふれるべきではないのか?

でもシビアな話、
もし何かやりたい事があれば。

こうして欲しい、
ああして欲しいと言った事があれば。

どんなに小さな事でもいい。
出来る限りの事を協力したい。

叔母が自分の余命の事を
知っているのなら、
もう話を合わせる事も
しなくていい。

腹を決めて、腹を割って、、
叔母の死に向け話し合う。

お互いが悔いを残さない為に。
本人が一番望む形にする為に。

 

 
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“大切な人が余命半年だと言われたら④~あなたはその余命を本人に伝えますか?~” への9件のフィードバック

  1. rhapsody より:

    こんばんは☆
    ①②③④のお話
    涙流しながら読んでます

    いつか来る死について
    …………………

    いつも頑張ってるメルさんを参考にさせてもらってます

    ありがとうございます

    • meru より:

      rhapsodyさん、こんばんは(*´▽`*)

      いつもコメントありがとうございます。
      正直、rhapsodyさんからしたら他人の私の叔母。

      その叔母の話で涙を流しながら、読んでいただいてる事を、言葉の表現として合ってるかどうかはわかりませんが、凄く嬉しく思っています。

      叔母ちゃんにも報告しました(笑)

      これから私の家族と叔母の話は、長期に渡ってまだまだ続きます。

      宜しければ最後まで、私達の思い出にお付き合いいただければと思います。

      rhapsodyさんなら読んでいただけるのわかっていますが(笑)

      本当に!いつも感謝です!!!

  2. こうちゃん より:

    はじめまして。
    メルさんのブログをいつも楽しく拝見させていただいております。
    私もペーパーケアマネですが(笑

    じつは・・・
    今現在進行形で自分の周りの環境がまったく同じ状況ですので思わずコメいたしました。

    自分の状況はまだ60前の母親なのですが、家族として日々変わっていく母の状況を思うとなかなかつらいものがあります・・(汗

    メルさんの文章がすごく自分の心情に届きました。
    ありがとうございます。

    • meru より:

      こうちゃんさん☆はじめましてっ!

      メルと申します(*^▽^*)

      いつもブログを読んでいただいてるそうで・・
      またコメントもありがとうございます!

      凄く嬉しい♪♪

      えっと、こうちゃんさんのコメントを読ませていただきまして、鳥肌が立ちました。

      同時に、胸が締め付けられる様な想いになりました。

      ペーパーケアマネさんと言えど、、介護の仕事に携わっていた(いる)ならば、今まで色んな方の死を、見てこられた経験があると思います。

      今現在、お母様が闘病中だそうですね。

      大切な人が変わって行く状況を目の当たりにする。
      大変お辛いかと思います。。。本当にその心情、痛い程わかります。

      告知はしたのでしょうか・・?

      どちらにしても、私も記事に書きましたが、お母様の意思をハッキリさせる事は大事かな。と思います。

      お互いが少しでも悔いを残さない為に。そしてお母様が一番望む形にする為に。

      どんなに親孝行しても「もっとこうしとけば良かった」
      と思う事がでてくるかと思います。

      私は今すぐ出来る親孝行として、素直な気持ち、感謝の気持ちを感じたその時に、その瞬間に伝える様にしています。

      「ありがとう」「大好き」「いつも感謝してる」

      恥ずかしい気持ちもありません。

      こうちゃんさん、こうちゃんさんの身内の方、これから先、辛い経験を沢山されるかもしれません。

      ですが今、一番つらいであろうお母様をどうか身近で、、
      心の支えとなって下さいね。

      残されたお時間を、一分一秒でも笑顔で過ごせますように!!!

      このコメントを通してですが、心から!!そう願っています!!!!

      「こうちゃんさんのお母さん!息子さんが傍にいますからね!!!」

      メルより。心をこめて!

      長文お許しを。

      • meru より:

        こうちゃんさん、
        すみません。。

        男の方と勝手に
        解釈してしまいましたが、

        もし!もし!
        女性の方ならば、
        大変失礼な事を言ったと思います。

        申し訳ありません。

  3. こうちゃん より:

    いえいえ(・ω・)ノ
    男性ですのでご心配無用です(笑

    丁寧なご返信ありがとうございます。
    メルさんの言葉の一つひとつが染み入ります。

    出来ること。やれること、やるべきことを母にはしてあげたいと思います。
    本当にありがとうございます。

    • meru より:

      こんばんは。性別教えていただき、ありがとうございます。

      名前もそうですが、言葉の使い方が男性特有の表現だったもので、そう解釈してしまいました(^▽^;)

      とにかくホッとしました。

      私は、今のこうちゃんさんと同じ気持ちを経験したので、その様な気持ちがきっと、こうちゃんさんの心情に届いて、また感じて下さってる事が多いかと思います。

      そうですね(*^-^*)出来ること。やれること。やるべきこと。一つ一つ大切に・・。

      こうちゃんさんも、大変かもしれませんが、今は「無理はしてもいい」かと思います。『今は』です。

      けれど、お身体には本当にお気をつけて。

      このブログへの返信とかは無理せず。気持ち、心に余裕がある時にでも、遊びに来てくださいね。

      私には無理はせず、お母様に全力で無理して下さい!

  4. とらこ より:

    はじめまして。
    いつもブログ読ませてもらっています。
    メルさんの叔母さんへの熱い思いや優しさが凄く伝わってきてウルウルきました。

    • meru より:

      とらこさん♪はじめまして(*^▽^*)
      コメント!!ありがとうございます!!!

      色んな方がコメントを下さり、思ったよりこのブログを読んでくださっている方がいて、凄くすごく嬉しい♪

      今回の記事は、私の気持ちが少し落ち着いたら、書きたいと思っていました。

      叔母との時間を一つ一つ思い出しながら、時には書きながら私自身、まだウルウルとなる事があります。

      自分が大切にしている想いを綴っている記事なので、読んでいただいてる方に、何か一つでも伝わり、感じて下さってる事がとても嬉しいです。

      本当にありがとうございます。これからも末長く、よろしくお願い致します(*‘ω‘ *)!!

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